医療機器メーカーの日本ストライカー(東京都文京区)は、「エマージェンシー・リリーフ・ペイシェント・カバー」を日本全国の医療施設に向けて6月10日から販売する。
新型コロナウイルスに感染した患者の上半身を覆うことで、救命・治療に当たる医療従事者の追加的防護手段となるとともに、医療現場での感染拡大を抑制する。
装着したまま医療処置を継続できる単回使用の感染症防護具で、使用の際は折り畳まれた状態からワイヤーフレームの張力を利用して広げる。ストレッチャーや医療用ベッドに装着できる。
患者の搬送時もそのまま使え、病室のベッドにもスムーズに移送できる。また、ドレープ状の頭部側・胸部側からの酸素投与のほか、症状悪化による心肺蘇生が必要となった場合でも、カバーを取り外すことなく心臓マッサージを行うことができる。
さらに、十分な頭部スペースを確保することで、1サイズでさまざまな体格の患者に対応でき、サイズ別の在庫管理が不要だ。価格は1箱5個入りで9万6500円(税別)。