エーザイとRehab for JAPAN、日清医療食品は、高齢者の低栄養状態や認知機能低下のリスク軽減に向けた連携を開始した。
連携の第1歩として、3社は介護保険が適用される、デイサービスの利用者に対する「栄養アセスメントサービス(栄養加算)」の実証実験を行う。同加算は、管理栄養士と介護職員らが連携し、利用者ごとの低栄養状態のリスクや解決すべき課題を把握するもの。
実証実験ではデイにおける管理栄養士の不足、個別性の高いケアプランの作成や厚労省が運営するLIFEへのデータ提出などの実務負担といった介護現場の課題に対し、新たな業務フローの導入やICTの活用によって解決に取り組む。実証を通じて得られた知見を基に、サービスの本格展開に向けた検討を進めていく。
2023年3月の在宅高齢者の栄養・食生活支援に関する調査研究で、介護度が上がるほど低栄養や低栄養の恐れがあると報告されている。
エネルギーやタンパク質の摂取量が減少すると、低栄養のリスクが高まり、筋力低下などフレイルの状態になりやすく、認知機能の低下の要因の1つになる。特に在宅で暮らす高齢者はこうした状態に陥りやすく、早期の対応が重要となっている。