介護施設向けシフト自動作成サービスを発売

2024年 11月 30日

 コニカミノルタQOLソリューションズは、特許出願中の「夜勤・公休先行配置」を備えた、介護施設に特化したAI搭載シフト自動作成サービス「miramos(ミラモス)」を発売した。

 シフト表(交代勤務表)の自動作成を通じて、介護施設職員がケア業務へ集中できる環境作りと、介護施設の収支の安定・業務効率化に貢献する。

 シフト表作成の工数を大幅に削減するとともに、職員の不満を軽減することで離職率の改善と施設運営の効率化を図ることができる。

 AIが職員のスキルや最適な組み合わせなどを考慮した複雑な条件を基にシフト表を自動作成し、組み直しなども含めて少ない手直しで完成できるため、シフト表作成にかかわる作業時間を大幅に短縮する。実際に導入した施設では、作成時間を37.5時間/月から2.5時間/月に短縮した。

 また、従来数日かけていた体制系加算の要件チェックと監査用資料(勤務形態一覧表)を数分で自動作成し、監査対応の負担を軽減し、監査準備の効率化する。

 これらの効率化により、職員が利用者対応や施設改善施策に集中できる環境を提供。さらに、加算要件を自動チェックし取得できる加算を最大化したり、返戻リスクを事前に把握して無駄なコストを回避するなど、経営もサポートする。

 シフト表作成の時間が短縮されることにより、リーダーが職員とのコミュニケーションの時間を増やし、関係性の強化やモチベーションの向上も図れるようになる。

 AIが機械的にシフト表を作成するため、人手によって作成されたものよりも公平性が高く、職員がより納得しやすいシフト表を得ることができ、職員の不満を抑え、離職率の低減にもつながる。

 シフト作成の負担が軽減されることで、シフト管理を敬遠していた職員もリーダー職に前向きになりリーダーの育成が進むことも期待できる。

 導入を検討する施設に対して、シフト作成や加算チェックなどの機能が試せる「無料トライアル」を実施しており、使い勝手などを確認してから本格導入できる。煩雑な初期設定が不要なため労力をかけずに利用を開始でき、料金体系はサブスクリプション形式で導入後のアップデートも追加料金が不要なことから導入しやすい。

 今後は医療や障害福祉の施設にも展開する予定で、より多くの現場で離職率の改善と施設運営の効率化に貢献していく考えだ。

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