医療用品メーカーのダイヤ工業(岡山市)は、衣服を着るように簡単に装着できる新アシストスーツ「DARWING UT-Rise(ダーウィン・ユーティー・ライズ)」を発売した。介護現場での移乗介助や重量物の運搬など、さまざまな場面で利用者の負担を軽減する。
上下に分かれた形状で衣服を着るように簡単に装着できるため、従来のアシストスーツ着用時の課題とされていた装着の難しさや装着指導の困難が解決された。
既定の作業着や制服などの関係で従来のアシストスーツの着用ができないという声を踏まえ、作業着の中へ着用できるよう設計した。
サイズ調整やアシストのON/OFFの切り替えは、背中から腰の部分にある調整ベルトとアタッチメントだけで完了する。このため、アシストスーツの上に作業着や制服を着たままで過ごすことができる。
また、作業着の中への着用が可能になったことで、ハーネスなどの装備とも併用可能だ。暑さ対策として、アシストスーツ全面にメッシュ生地を使用。通気性が良く、暑い夏でも蒸れにくくした。
背中と太腿それぞれに配置した高反発ゴムの張力で上体を起こしながら下腿をサポートする。一般的なサポーターに使用されているゴムの約2倍の張力がある高反発ゴムを背中から太腿にかけて約6m使用しているため、電力なしで力強いアシストを得ることができる。
これまで装着感や見た目に課題を感じ、アシストスーツを導入したくてもできないとの要望に応えて開発した。総重量はLサイズでセーター1枚の重さに相当する約560g。価格は上下セットで税込み3万3000円。