「介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰・厚生労働大臣表彰」受賞者への表彰式が8月24日、首相官邸で岸田文雄首相らが出席して行われた。
同賞は今年度が第1回目となり、最高賞の内閣総理大臣表彰には、東京都の「砧ホーム」(東京都)と富山県の「地域密着型特別養護老人ホームささづ苑かすが」が選ばれた。
砧ホームは介護ロボットやICTの導入に先駆的に取り組み、見守りセンサーやインカムなどのテクノロジーを効果的に活用することで、過去6年間(2017年4月~今年3月)に入職した常勤介護職員10人の離職者ゼロや、2018年度と19年度の比較で介護事故の発生件数の6割削減を実現したことなどが評価された。
一方、ささづ苑かすがは腰痛予防に着目し、作成した介護マニュアルなどを活用した研修の実施や職場環境改善に取り組んでいるほか、介護ロボットやICTを効果的に活用し業務効率化を実現することで、紙文書や職員の時間外勤務費用を削減していることなどが受賞の理由となった。
内閣総理大臣表彰以外では、厚生労働大臣表彰優良賞優良賞として「特別養護老人ホームロング・ライフ」(福島県)、「地域密着型総合ケアセンターきたおおじ」(京都府)、「介護老人保健施設さくらがわ」(大阪府)、「特別養護老人ホームハートピア堺」(同)の4施設が選ばれたほか、同賞奨励賞に54事業所が選定されている。