ペットヘルスケア用品「杉にゃん」を展開する杉のチカラ(埼玉県久喜市)は、特許製法の「オーガニック猫砂」の製造のプロセスで障害者の就労を支援し、高工賃・設備投資ゼロを実現する仕組みを構築した。
杉だけを原料に作るオーガニッック猫砂の製造プロセスの一部である「天日乾燥作業」を、障害者就労支援施設と連携して行う。
オーガニック猫砂の原料となる生おが粉を天日干しで乾燥させる作業自体に価値があり、専用のビニールハウスを使用する作業のため、天候にも左右されず、一年中安定した作業ができ、障害者のやりがいにもつながる。
天日干し製法は手間のかかる高付加価値の作業であり、天日干し作業から製品化まで特許製法となっている。
こうしたことから、障害者の平均工賃は就労継続支援B型の作業所としては高い月額4万円以上が可能となる。
また、高工賃の仕事で連携するために必要なビニールハウスから空調機器、作業に必要な器具類まですべてレンタル方式の仕組みを整備したことで初期投資が不要になった。
さらに原料となる杉は利用価値の低い間伐材や端材などの未利用材を有効活用することから、国内林業を支援することにもつながる。