九州大学・東京工業大学・順天堂大学・山口大学とリバーフィールドが共同開発した、眼内内視鏡・眼内照明保持ロボット「OQrimo(オクリモ)」が製品化に成功した。
また、リバーフィールドによる医薬品医療機器総合機構(PMDA)への一般医療機器販売の届け出が4月13日に受理された。
同製品は眼科医の要望から生まれた、眼科手術専用の手術支援ロボット。眼内手術を行う際、眼内内視鏡や眼内照明が重要なツールとなるが、現在は片手でツールを保持しながら手術を行っているため、手術はもう片方の手だけで行っている。
安全に眼内内視鏡や眼内照明を保持する手段があれば、術者は両手を使って操作を行うことができるようになることから、OQrimoを開発した。
眼内内視鏡や眼内照明(ライトガイド)を保持し、意図する位置に自在に誘導。フットコントローラーで、術者の「第3の手」のように滑らかに動く。
眼内の空間把握をサポートするマッピング画面により、直感的な操作も実現した。術者は両手を自由に使えるため、特に難易度の高い眼内手術で威力を発揮する。
今回の眼科手術支援ロボット開発は、2017年にAMED(日本医療研究開発機構)の「未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業」に採択され、AMED研究開発事業参加企業・研究機関をはじめとした研究機関・企業により共同で開発してきた。
さらに、開発過程でアドバイザーである各研究機関からの助言を踏まえ、より医療の現場に対応できる製品の開発に努めた。