グローリー(兵庫県姫路市)は、高齢者施設などの居室を見守る転倒検知システム「mirAI-EYE(ミライアイ)」を発売した。
赤外線3次元センサーを活用し、人の骨格から姿勢を正確に認識できるAI画像認識技術を応用し、エコナビスタ(東京都千代田区)と共同開発した。
エコナビスタが提供する高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」と連携し、高齢者の見守りと介護スタッフの負担軽減を図る。
赤外線3次元センサーにより読み取った入居者の姿勢をAIが「転倒」と判断すると、ライフリズムナビ+Dr.と連動し、事務所の管理PCと介護スタッフのモバイル端末へ通知する。
転倒だけでなく、転倒に至りそうな「起き上がり、端座位、離床、ずり落ち、横たわり」を含めた6動作を検知するため、訪室が必要なタイミングを的確に捉えることができる。
赤外線3次元センサーで使う電磁波は、太陽光と干渉せず人の目に見えない波長を使っているので、直射日光の入る日中や就寝時の真っ暗な居室でも正確に転倒などを検知する。
センサー部は回転し、人の動きを追従することで居室内の広範囲(3m×6m)を見守る。
管理PCで通知履歴、録画映像の保存、閲覧が可能。過去履歴や保存データより詳細な状況を把握し、家族への説明や事故防止策の検討に活用できる。
モザイク設定機能により、プライバシーに配慮した検知やライブ閲覧による見守りも可能だ。
従来の居室見守りシステムでは、転倒していないのに発報するケースがあったという。
そこで、さまざまな姿勢を機械学習させたAI画像認識技術により、高齢者の物を拾う動作やベッドに座る動作などを誤検知する問題を解決し、高精度な検知を実現した。