WHILLは10月8日から茨城県笠間市で、歩道を走れるスクーター「WHILL Model S」のシェアリング実証実験を開始する。
実証実験で使用するWHILL Model S
現在、運用されているシェアサイクル「ドコモ・バイクシェア」のプラットフォームを活用する。
免許不要で歩行領域を安定して走行できる移動手段により、高齢者や体力・長距離の歩行に不安がある人などに、快適・気軽に散策できる機会を提供する。
同市では、市内の二次交通の補完や回遊性の向上を図るため、電動アシスト自転車によるシェアサイクルを活用しており、市内各所に設置されている駐輪場から自分の好きなタイミングで自転車を利用し、返却できる。
一方、高齢者や体力・長距離歩行に不安がある人にとっては、自転車を使って観光スポットや買い物に出向くのが難しいとの課題もあった。
そこで、WHILLはドコモ・バイクシェアと連携し、簡単に操作できるModel Sを活用した実証実験を行うことにした。
Model Sは電動アシスト自転車よりも安定した走行性能と、シニアカーよりもスタイリッシュでシンプルなデザイン性を併せ持つスクーター型モデルである。
アクセルレバーを握れば前進し、手を離せばその場でブレーキがかかり停止する。
高齢による免許返納後に自動車や自転車の代わりとなる移動手段として、全国の自動車ディーラーや自転車販売店などでの取り扱いが広がっているという。