近距離モビリティ「WHILL」を展開する WHILL(東京都品川区)は、成田空港第2旅客ターミナルで、エレベーターと連携した実証実験を7月28日から開始する。
空港で人を乗せた自動運転パーソナルモビリティとエレベーターが連携し、出発地点から目的の搭乗ゲートまで、すべて自動運転で階をまたいで移動する実験は世界初となる。
出国審査後の旅行者を対象に実施する。利用者は手元のタッチパネルで目的の搭乗ゲートを選択するだけで、安全・快適に移動できる。
空港内にあるエレベーターとWHILLがシステム連携することにより、WHILLが近づくだけでエレベーターがWHILLのいる階に停止して扉の開閉を行い、目的の階までWHILLと利用者を送り届ける。
これまでは同一の階で運用されていた自動走行が、異なる階をまたげることで目的地の幅が広がり、高齢者や長距離の歩行に不安を感じる人など、すべての旅行者に、より快適で便利な移動手段を提供するようになる。
同社はこのサービスを行うにあたり、タッチパネルで複数の選択肢から言語を設定できる機能を搭載した。
英語と日本語に加え、特にニーズの高い中国語(簡体字と繁体字)とベトナム語を選べるようにする。選べる言語は、今後のニーズに応じて随時増やしていく予定だ。
実証実験は土日を除き、8月10日まで実施する。