善光会の宮本理事に日本医療研究開発大賞

2021年 12月 27日

 社会福祉法人善光会の宮本隆史理事はこのほど、スマート介護プラットフォーム「Smart Care Operating Platform(SCOP)」の開発により、内閣官房主催「第5回日本医療研究開発大賞AMED理事長賞」を受賞した。

 介護ロボットのメーカーの枠を超えたクラウド型介護ロボット連携プラットフォームの開発により、介護業務の効率化と質の向上が期待されることが評価された。

 SCOPは介護業界で初めて他社連携を可能としたクラウド型介護ロボット連携プラットフォーム。介護施設職員の業務負担軽減とサービス品質向上を目的に、介護業務を支援するさまざまなアプリケーションで構成されている。

 複数の介護ロボットの情報を一括管理し、アプリ上からの同一操作でさまざまな介護ロボットを使うことができる。

 また、日々の介護記録などの情報をデータベースに集約して一覧化することで、職員間でのリアルタイムの情報共有や引継ぎなどを可能にしている。

 現在は複数のロボット介護機器のインターフェースを統合する「SCOP Now」と、職員の記録・申送り業務負担を削減する介護記録アプリ「SCOP Home」のサービス提供を行っている。

 今後は介護にかかわる人々を結びつけ、業界全体として介護現場の業務負担軽減とサービス品質の向上につながるプラットフォーム形成に向け、連携機器を拡大していく。

 日本医療研究開発大賞は医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例の功績を称えることで、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者らのインセンティブを高めるために実施されている。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

NTTが上越市の介護事業所で56%の業務効率化を実証🆕

 上越5e協議会と丸互(新潟県上越市)、NTT東日本は、2024年8月から25年3月まで上越市の複数の介護事業所で「tsuzumi」を活用した業務効率化を目的とする実証事業を行い、業務効率を56%向上させることに成功した。  tsuzumiはNTTが開発した、軽量でありながら世界トップレベルの日本語処理性能を持つ大規模言語モデル(LLM)。同グループでは、これを使った商用サービスを24年3月に開始した。...

遠隔リハビリ実現へ 上肢・肩甲骨運動データ公開🆕

 NEDOが進める「人工知能活用による革新的リモート技術開発事業」で、産業技術総合研究所(産総研)と京都大学、東京大学、セイコーエプソン、エブリハは、遠隔でリハビリテーションができる社会の実現に向けて、上肢・肩甲骨運動に特化した世界初のオープンデータセットを公開した。  同事業では、リハビリ利用者がリハビリやトレーニングを継続する上で直面するさまざまな課題に着目し、各リハビリプロセスを遠隔で実現するリモート技術基盤のプロトタイプの開発を進めてきた。...

耳を塞がない「軟骨伝導ヘッドセット」を発売

 サイエンスアーツ(東京都渋谷区)はオーディオテクニカ(東京都町田市)と共同開発した、耳を塞がない軟骨伝導ヘッドセット「Buddycom Open(バディコムオープン)」の販売を開始した。
 
 介護・医療・小売業界向けに設計され、現場でのスタッフ間の連携を強化しながら、周囲の音をしっかりと聞き取れるのが特長。
 
 従来のインカムイヤホンは耳を塞ぐため、入居者の小さな声や異変を聞き取りにくくなるという課題があった。また、有線イヤホンは業務中に引っかかるリスクがあり、現場での動きやすさを妨げる要因となっていた。
 
 Buddycom Openは、オーディオテクニカと連携し、快適な装着感と優れた音質を両立した。耳を塞がない構造により、入居者の声やナースコール、緊急アナウンスを聞き逃さずに…

介護記録とセンサー情報を統合するソフトが連携

 カナミックネットワーク(東京都渋谷区)の介護記録ソフト「カナミッククラウドサービス」と、トライト(東京都品川区)のグループ会社であるbright vie(愛知県名古屋市、ブライト・ヴィー)のさまざまなバイタル・見守りセンサーのデータを取得・分析する「ケアデータコネクト」が連携した。
 
 介護施設では業務効率化の取り組みの一環として、バイタル・見守りセンサーなどさまざまなセンサー群が使われている。
 
 しかし、IoT機器を複数利用することにより、どの情報を確認すればいいのかわからないという問題や、センサー情報の確認をした上でケアを行う際に記録に手間がかかるなど…

LINE WORKSと北見赤十字病院が連携協定

 LINE WORKS(東京都渋谷区)は、北海道北見市の北見赤十字病院と、オホーツク三次医療圏を中心とした地域貢献に関する包括的な連携・協力を推進するための連携協定を締結した。
 
 北見赤十字病院を含めた地域の医療機関との連携に「LINE WORKS」を活用し、診療と患者対応、患者の紹介や転院などの相談を行う。
 
 また、地域の介護・福祉施設間と医療機関間の連携にもLINE WORKSを通じて、患者対応の相談、患者の紹介・施設入所などの問い合わせを行う。医療機関内や介護・福祉機関内での各種情報共有ツールとしても活用する。

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(4月14-20日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS