「医療と移動」テーマに自動運転の実証試験

2021年 11月 24日

自動運転シャトルバス01

実証試験に使う自動運転シャトルバス

 湘南鎌倉総合病院や湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)など5者は、12月4~26日の土・日曜日に、「医療と移動」に着目した自動運転の実証実験を湘南アイパークで行う。

 参加するのは2者のほか三菱商事・三菱電機・マクニカで、神奈川県産業労働局が支援、藤沢市・鎌倉市が後援する。

 湘南アイパーク・神奈川県・藤沢市・鎌倉市・湘南鎌倉総合病院の5者は、2019年5月に村岡・深沢地区におけるヘルスイノベーション最先端拠点形成を目指して、覚書を締結した。

 その実現に向け、「次世代健康管理」「ヘルスケアMaaS」「スポーツ振興」を3つの研究分野に掲げ、さまざまな実証実験を進めている。ヘルスケアMaaSとは、ヘルスケアを志向したシームレスな移動システムを構築し、人々の健康的な生活を支えること。

 今回の実証実験は、ヘルスケアMaaSの「医療と移動」分野に関するもので、住民や患者に寄り添ったテクノロジーを開発できるような研究データの蓄積を行いながら、「医療×移動の未来」を地域住民に体感してもらう。

 実証実験では、湘南アイパークが実験会場を提供し、湘南鎌倉総合病院・三菱商事・三菱電機・マクニカの4社が自動運転車の運行とヘルスケアソリューションを提供する。

 自動運転シャトルバスは自宅から病院への移動を想定して、湘南アイパークを自動運転で周遊する。車室内ではバイタルセンシング技術を使い、乗客の心拍数や血圧、体温などを計測し、病院とリモート接続したデジタル問診を模擬的に実施する。

 これにより、通院などでの患者の移動時間の有効活用や病院の生産性の向上などを調査し、有用性を検証していく。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

日中サービス支援型GHを全国で50カ所開設へ🆕

 ユースタイルラボラトリー(東京都中野区)は重度身体・知的・精神障害者の居場所不足の解消に向け、日中サービス支援型グループホーム「ユースタイルホーム」の新設を加速する。  障害者向けグループホームは介護サービス包括型・外部サービス利用型・日中サービス支援型」に分類される。  日中サービス支援型は日中の時間帯もホーム内で過ごすことができる24時間365日支援付きの施設。支援区分4以上の利用者が多いことが特徴で、重度の障害者の居場所不足や障害者の高齢化に伴い 2018年に制度化された。...

プライバシー配慮の見守りシステム提供 富士通🆕

 富士通はカメラを使わず、ミリ波レーダーでプライバシーを保護しながら高度な見守りを実現する「ミリ波レーダ見守りシステム」の提供を開始した。介護施設やサ高住の居室、バリアフリートイレなど、プライバシー保護の観点からカメラ設置が難しい空間で利用者の安全を見守る。...

心疾患向けアプリがマイナポータル連携を開始🆕

 医療・ヘルスケア分野のアプリなどを開発するキュアコード(富山市)は、三重大学と共同開発を進める心疾患・心不全患者向けスマートフォンアプリ「ハートサイン」に、マイナポータルとの連携機能を追加した。  この機能により、ユーザーは自身の医療・健康情報をハートサイン内に自動で取り込むことができ、個人の健康管理と医療サポートがより効率的・高度に行えるようになる。...

“ホスピスホーム”分析レポート発行 タムラP🆕

 高齢者住宅のデータベースとコンサルティングを提供するタムラプランニングアンドオペレーティング(田村明孝社長)は、ホスピスホーム(同社は「緩和ケアホーム」と呼称)の実情に関する分析レポートを今月発行した。
 
 近年、入院期間短縮が促進され、医療機関以外の場所への訪問看護サービス需要が増大している。訪問看護の報酬は介護保険か医療保険から給付され(下図)、要介護・要支援認定者は介護保険が優先する。
 
 要介護・要支援認定者が医療保険で訪問看護サービスを受けるには、特定の病気・状態(末期がんや人工呼吸器使用など)に該当し主治医の指示が必要だ。

機内で座位姿勢を支えるベルトを共同開発

 ダイヤ工業(岡山市)と日本航空は、座位保持が困難な人や補助を必要とする人の座位姿勢をサポートするサポートベルトを共同開発し、運用を開始した。体幹を保つことができない人でも、この製品を装着することで座位姿勢を固定でき、空の旅を快適に過ごすことができる。
 
 座席のシートベルトを着用した状態で、上半身を座席に固定する。特に、身体が不自由な人や病気・ケガなどの理由により座位を保つことが困難で、補助が必要な人を対象としている。
 
 「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」の2種類あり、体の状態に合わせて利用する。ベストタイプはベストのように着用し、前面(胸側)にあるバックルを締める。ベルトを座席の後ろで交差させた後、前面で面ファスナーを留める。腕を通すことが難しい場合には、左右別々にして、片方ずつ着用することもできる。

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(6月23-29日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS