例えば、医療費への影響をどう見込むかの問題がある。
厚生労働省から公表されている医療費の統計は2020年3月分までであるが、この月の医療費は対前年同月比1.2%のマイナスとなっている。2019年度の医療費の伸びは2.4%であり、この3月の落ち込みは新型コロナウイルス感染症の影響である。支払基金と国保連の医療費とレセプト件数の動向をみると4月、5月とさらに悪化している。5月がボトムであり、件数で約2割減、点数で1割強の減となっている(対前年同月比)。6月は4月よりは持ち直しているが、7月以降の動向は現段階では不明である。
2020年度を通じての医療費がどうなるか、さらに……