アガサ(東京都中央区)は12月1日から、医療・ライフサイエンス業界向けクラウド型文書管理システム「Agatha(アガサ)」の新機能をリリースするとともに、快適に利用してもらうため、新しいユーザーインターフェースの提供を開始した。
今回大きく改良を加えたポイントは2点。まず、組織・ワークスペースを色で識別、右クリックで操作メニューを表示するなど操作性を向上した。
次に、マイタスクでは全てのワークスペースのレビュー・承認依頼を一覧で表示し、期限日順に並べ替えたり、送信者のコメントをマイタスク上で表示したりするなど、機能を向上した。
Agathaは医療機関と製薬企業の利用者が、治験・臨床研究の文書をクラウド上で共有・保存・管理することができるサービス。日本だけでなくグローバルでサービスを提供している。国内では臨床研究中核病院の8割で使用実績があり、使いやすさと業務に精通したサポートで好評を博している。
医療機関内で保管する必要がある文書やファイルを、電子原本としてAgathaに保管する。数十年の長期保管にも対応するので、保管スペースが不要になる。医療機関と製薬企業との間での文書の授受を Agathaで行うことで、従来の紙や電子メールでのやりとりが不要になり、紙に関わる作業の軽減と、コロナ禍での円滑な治験実施を促進する。
文書だけでなく、ワークシートや画像ファイルを安全に保管し、閲覧することもできる。製薬企業からのモニタリングにも活用されている。
膨大な紙資料が使われる治験審査委員会(IRB)の運営も、Agathaによりペーパーレス化が可能になる。医療機関や製薬企業からIRBへの審査資料の提出を電子的に行い、IRB委員への資料の配布では、ダウンロード不可・印刷不可のセキュリティが確保できる。
医療機関や製薬企業への審査結果の通知を自動化することで、事務局の負荷を軽減。試験情報を管理し、試験情報の一覧作成や分析にも活用できる。