ゼスト(東京都中央区)は4月16日、新型コロナ肺炎の拡大により、深刻な人材不足に悩む訪問看護ステーションを対象に、経営改善クラウドサービス「ZEST(ゼスト)」を通常から90%オフの料金で6カ月間提供すると発表した。通常の有料トライアル(90%オフ)は3カ月限定。
対象となるのは、同じ地域の複数ステーションで訪問スタッフの人材シェアを行い、利用者の訪問をカバーしようと考えている訪問看護ステーション・事業所で、2つ以上のステーション・事業所での同時申込みが必要となる。
ZESTは訪問看護・介護・リハビリステーション・訪問診療で、訪問スケジュール作成にかける時間を削減するクラウドサービス。β版テストの実験では、スケジュール作成時間を95%以上、スタッフの移動時間を15%以上削減した。
訪問件数を2倍以上に増やすことも可能で、訪問医療の人手不足問題解消に貢献する。スケジュールや訪問ルートの単純な自動化ではなく、看護師など医療スタッフの技能スキル、時間的制約などの全体最適化技術が特徴だ。
訪問医療のスタッフは多くの時間を移動時間に費やしている。利用者の自宅近くにある事業所・ステーションのスタッフが訪問する方が効率的な場合でも、地域内で最適化されていないケースがほとんどだ。
これに対し、ゼストが持つ自動最適化技術は、複雑なアルゴリズムにより訪問スタッフのシフトを集約化・最適化することができる。
ZESTを同じ地域の複数ステーションで活用することで、地域内の訪問スタッフ人材の配置を最適化でき、訪問スタッフの人材シェアリングが可能になる。