ファーストスクリーニング(FSC)、NTTデータMSE、小林製薬の3社は、尿から健康状態を見える化し、健康意識を高めて行動変容を促す実証実験「健康見える化プロジェクトを4月から順次開始する。
FSCは数滴の尿から尿中の成分を測定するセンサー「ハカレルシリーズ」を開発した。プロジェクトの参加者は、このセンサーを使用し、毎日の健康状態を専用アプリで管理する。
普段の生活に健康管理食や運動といった健康活動を取り入れ、その成果を数値で実感することで、さらに前向きに健康活動に取り組む状態へつながるかを確認する。
ハカレルシリーズは、測定器にスティック装着し、尿を数滴かけることで、尿中の「尿酸・尿糖・ナトリウム/カリウム」が測定できる。スティックは使い捨てなので衛生的だ。
測定データはクラウド上で解析・保存され、スマートフォン等の端末で確認や管理することができる。
これまで、自宅で食事や運動などの健康活動の成果を確認するには、体重や血圧測定などが一般的だった。ハカレルシリーズでは「健康情報の宝庫」と呼ばれる体の内側から排出された尿を使い、健康状態を簡単に、より具体的に見える化することができる。
実験では、日常的な尿成分の測定に加え、比較のために採血キットを用いた血液成分も測定する。
健康活動として、被験者は健康管理食(弁当)の摂取を中心に、サプリメントの接種や健康運動に取り組む。など、健康運動とは自身の心と身体の健康状態に目を向け、目的をもって取り組む身体活動のこと。
今回のプロジェクトで得られた成果を活用し、小林製薬はFSCの技術をベースとしたハカレルシリーズの一般発売、MSEはサービスの展開を目指す。