ZIPCARE(東京都千代田区)は次世代の高齢者見守りシステムとして、新たに「見守りプラットフォームまもるーの」を開発し、6月から販売する。
同社によると、多くの介護現場でさまざまなセンサーなどが導入されている一方、独自のアプリケーションやデバイスが複数存在しているため、管理や習得が難しく、かえって業務が捗らないなどの問題が起きているという。
そこで、同社は新たな次世代見守りプラットフォームとして、介護施設向け見守り機器「まもる~のSHIP」と在宅介護向け「まもる~のONE」の別々のシステムを、クラウド上で一元管理できるよう構築した。
これにより、在宅と施設で異なるシステムで運用されていた情報を、介護施設・家族・地域でシームレスにつなぎ、どこにいても最適な介護を受けられるようにする。
また、介護従事者や家族が遠方でも介護者の現在の状況をリアルタイムで把握でき、情報共有が可能となる。さらに施設介護では、見守りセンサーと職員同士のコミュニケーションツールを一体化することで、今まで煩雑だった業務を一つのデバイスとアプリケーションで完結し、より効率的な介護業務が可能になる。
機能的な面では、標準で搭載されていた睡眠やバイタル、居室内環境、転倒予防の各種センサーの検知機能はそのままに、要望の多かったチャット・インカム・カメラの各機能を追加した。
チャットとインカムの機能は、介護・福祉などさまざまなサービスの情報伝達・共有ツールとして活用できる。カメラ機能は居室内や自宅での異常を検知し、遠隔からでも状況を確認することで家族や介助者の負担を軽減する。