うつや発達障害の人に専門的スキル 新拠点開設

2021年 8月 18日

 キズキ(東京都渋谷区)は、うつや発達障害の人のためのビジネススクール「キズキビジネスカレッジ(KBC)」の新拠点を、9月1日に大阪、10月1日に横浜でオープンする。

 開校に先立ち、大阪・横浜への通学が可能で、うつや発達障害で就労について悩んでいる人たちへの無料個別相談会と、障害者採用を進める企業の見学を受け付けている。

 KBCは2019年4月1日にサービスを開始し、現在は新宿区で2校舎を運営している。うつや発達障害による離職期間を、ビジネススキルを身につけるキャリアアップの時間に変え、「もう一度働きたい」という想いに寄り添った支援を行っている。

 これまで25人以上が卒業し、大手税理士法人や大手外資系企業、大手日系企業などに就職し、エシカルハッカーやRPAプログラマー、会計専門職などとしても活躍している。それぞれに合った雇用形態での就労をサポートすることで、卒業生の就労形態は一般枠が44%、障害者枠が56%となっている。

 安心して働き続け、仕事の中でビジネスキャリアを築いていくため、就職後最大3年半の職場定着サポートを実施しており、就職後半年間の職場定着率は7月現在100%となっている。

 会計・ファイナンス、マーケティング、プログラミング、翻訳、Webデザインなどの高度で専門的なスキルを学べる講座やプログラムを用意。ExcelやPowerPointの使い方、ビジネスシーン失敗回避術などを学べるほか、スキルの実践の場となるインターン機会も設けている。

 さらに、新たなデジタル分野のプログラムとして、デジタルハーツ社と連携した、サイバーセキュリティ人材を育成・支援するエシカルハッカーコースも創設した。

 障害者総合支援法に基づく就労移行支援事業として運営しているため、最低0円から利用できる。障害者手帳を持っていなくても、医師の診断などがあれば、自治体の判断により利用できる場合がある。

 キズキは「何度でもやり直せる社会をつくる」というビジョンの下、KBC以外に、不登校・引きこもり・中退・発達障害などの人たちの学習支援を行う個別指導塾の運営、地方自治体から委託を受け、就労支援や低所得世帯の子どもたちの学習を支援する公民連携事業を行っている。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

心疾患向けアプリがマイナポータル連携を開始🆕

 医療・ヘルスケア分野のアプリなどを開発するキュアコード(富山市)は、三重大学と共同開発を進める心疾患・心不全患者向けスマートフォンアプリ「ハートサイン」に、マイナポータルとの連携機能を追加した。  この機能により、ユーザーは自身の医療・健康情報をハートサイン内に自動で取り込むことができ、個人の健康管理と医療サポートがより効率的・高度に行えるようになる。...

“ホスピスホーム”分析レポート発行 タムラP🆕

 高齢者住宅のデータベースとコンサルティングを提供するタムラプランニングアンドオペレーティング(田村明孝社長)は、ホスピスホーム(同社は「緩和ケアホーム」と呼称)の実情に関する分析レポートを今月発行した。
 
 近年、入院期間短縮が促進され、医療機関以外の場所への訪問看護サービス需要が増大している。訪問看護の報酬は介護保険か医療保険から給付され(下図)、要介護・要支援認定者は介護保険が優先する。
 
 要介護・要支援認定者が医療保険で訪問看護サービスを受けるには、特定の病気・状態(末期がんや人工呼吸器使用など)に該当し主治医の指示が必要だ。

機内で座位姿勢を支えるベルトを共同開発

 ダイヤ工業(岡山市)と日本航空は、座位保持が困難な人や補助を必要とする人の座位姿勢をサポートするサポートベルトを共同開発し、運用を開始した。体幹を保つことができない人でも、この製品を装着することで座位姿勢を固定でき、空の旅を快適に過ごすことができる。
 
 座席のシートベルトを着用した状態で、上半身を座席に固定する。特に、身体が不自由な人や病気・ケガなどの理由により座位を保つことが困難で、補助が必要な人を対象としている。
 
 「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」の2種類あり、体の状態に合わせて利用する。ベストタイプはベストのように着用し、前面(胸側)にあるバックルを締める。ベルトを座席の後ろで交差させた後、前面で面ファスナーを留める。腕を通すことが難しい場合には、左右別々にして、片方ずつ着用することもできる。

病院と患者をつなぐアプリの提供開始 ユカリア

 ユカリアは病院と患者のコミュニケーションを支援する、AIを活用したアプリ「ユカリアメルジュ」のサービス提供を開始した。  外来・入院・退院後の各シーンで患者・家族と病院をつなぎ、情報提供や各種説明をサポートすることで、医療従事者の負担軽減と患者の理解促進を目指す。  主な機能にはワクチンや検診の案内、治療内容の説明、術後のリハビリやセルフケアの方法の提供が含まれる。初診後すぐに案内を行い、入院前や退院後のフォローアップを行うことで、患者の治療体験を向上させる。...

すい臓がんなど早期発見へ MRI検査サービスを拡大

 ユカリアの完全子会社であるスマートスキャンは、MRI検査サービス「スマート脳ドック」を導入している一部施設に提供中の「がんドック」のメニューを順次拡大する。  これにより、進行するまで自覚症状が乏しく、発見が遅れがちなすい臓がん、前立腺がん、子宮・卵巣がんの早期発見にも対応できるようになる。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(6月23-29日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS