社会福祉法人聖隷福祉事業団(浜松市)はこのほど、心身の発達に課題のある未就学児を対象とした「聖隷こども発達支援事業所かるみあ和合」を市内にオープンした。
子どもの発達や特性に応じた活動を行うスヌーズレンルーム
乳幼児健診の要フォロー児数の増加と、医療的ケアの子どもが利用できる事業所が少ないという、地域の課題解消に取り組むため開設した。
日常生活における基本的な動作や知能技能を身に付けるための支援、集団生活への適応訓練などを行う。子どもの発達に関するさまざまな相談に応じ、医療的ケアの必要な子どもも積極的に受け入れている。
保育・教育・療育・医療的ケアの4つの領域を軸に一体的な支援を行う。保育士に加え、看護師、理学療法士などの専門職が家族とチームとなり、楽しい遊び、豊かな経験を通して、興味・関心の幅を広げながら一人ひとりの成長や発達を支えていく。
高齢や若くして障害を持った人の各種相談・生活介護などの支援を行う「和合せいれいの里」の敷地内に設けたことから、多様な人と関わることができ、地域包括支援センターや障害者相談支援センターなどの相談支援機能も充実している。
対象となるのは受給者証の交付を受けている未就学児で、定員は10人。サービス提供時間は午前9時から午後3時。