高齢者のデジタル化支援 Rehabが神戸市と連携

2020年 12月 4日

 デイサービス向けクラウド機能訓練ソフト「リハプラン」を運営するRehab for JAPAN(東京都品川区)と神戸市は、「人生100年・withコロナ時代における高齢者に対するデジタル化支援に関する事業連携協定」を締結した。

 オンライン会話ツール「リハブコール」の活用を通じ、高齢者のフレイル予防と生きがいづくり、多世代交流を図ることが目的。協定期間は12月3日から2022年3月31日まで。

 取り組みは3つあり、まず12月から市内のデイサービス利用者を対象に、通常のデイサービスとリハブコールを活用したオンライン会話や体操を組み合わせたハイブリット型のデイサービス提供を行い、コミュニケーションの活性化や健康増進の可能性を検証する。

 次に、来年2月ごろから健康増進や生きがいを求める市民と、その機会を提供する指導者などのマッチングの機会を広げるため、市内事業者が主催する高齢者の健康増進・生きがいづくりなどに資するイベントへのリハブコールによるオンライン環境の提供支援を行う。

 また、来年度には地域福祉センターなどの地域施設で、リハブコールのオンライン体験会やセミナーなどを開催し、地域活動などでの活用可能性を探り、日常的にデジタルツールを活用できるきっかけづくりや多世代交流支援に取り組む。

 リハブコールは介護事業者や高齢者ができるだけ少ないステップでオンライン会話ができるようにオリジナルで開発しているオンライン会話ツール。使いやすさに加え、介護事業者と高齢者向けの説明マニュアルも充実している。タブレットやキーボード入力に不慣れな人でも簡単・安全に利用できる。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、社会活動や施設などでの身体活動の再開を望んでいるものの、感染への心配などから再開できてない高齢者が多くおり、フレイル対策の3つの柱のうちの身体活動と社会参加の機会が減少し、フレイルのリスクが高まっている。

 その解決のため、同社は「リハブオンラインプロジェクト」として、リハブコールを活用し、デイサービス事業者の協力により実証実験を行ってきた。神戸市が同様の課題を持っていたことから、今回、連携して実証事業を行うことになった。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

茨城の特養など最高賞 働きやすい職場づくりで🆕

 「令和7年度 介護職員の働きやすい職場環境づくり内閣総理大臣表彰及び厚生労働大臣表彰」の最高賞である内閣総理大臣表彰に茨城県の「特別養護老人ホームもくせい」と神奈川県の居宅介護支援事業所「トライドケアマネジメント」が選ばれた。  もくせいはシートセンサー型見守り機器を再活用したことや、男性職員の育児休暇と外国人職員の長期休暇の取得を可能にしたことがなどが評価された。...

認知機能低下リスク軽減へ エーザイなどが連携

 エーザイとRehab for JAPAN、日清医療食品は、高齢者の低栄養状態や認知機能低下のリスク軽減に向けた連携を開始した。  連携の第1歩として、3社は介護保険が適用される、デイサービスの利用者に対する「栄養アセスメントサービス(栄養加算)」の実証実験を行う。同加算は、管理栄養士と介護職員らが連携し、利用者ごとの低栄養状態のリスクや解決すべき課題を把握するもの。...

重度訪問介護の提供事業者が連絡会を設立

 重度訪問介護の提供事業者による任意団体「全国障害者地域生活支援事業者連絡会(ぜんちれん)」がこのほど設立記念総会を開催。国会議員や地方議員、厚生労働省障害福祉課長、医師系団体の関係者、企業・団体のリーダー、記者、重度訪問介護事業の経営者など、オンライン参加を含め250人以上が参加した。  重度訪問介護は利用者の自宅という閉じた環境でケアを行うという特性上、高い専門性や規範が求められる。しかし、最近は制度の趣旨から逸脱し、営利追求を目的とした事業所が一定数存在している。...

在宅向け介護用ベッド新製品発売 パラマウント

 パラマウントベッドは在宅向け介護用ベッドの新製品「楽匠Fit(フィット)」シリーズを8月末に発売する。  2020年8月に発売され、累計販売台数23万台を超える主力製品「楽匠プラス」シリーズの後継機種で、在宅の療養環境の質をさらに高めることを目的に開発した。  製品には再生された樹脂材を含有した樹脂ボードを採用。広域認定制度を活用して回収した同社製の使用済み樹脂ボードを、新たな樹脂ボードへと再生する「水平リサイクル」によって実現したもので、水平リサイクル部品を採用したベッドとしては、日本初となる。...

「折り畳み式洗浄機能付き簡易トイレ」を開発

 自動車・二輪車の販売、キャンピングカー事業などを展開するTCL(名古屋市)は、アウトドアだけでなく、介護や災害時の備蓄にも最適な「折り畳み式簡易トイレ(仮称)」を開発した。  パイプ椅子のように折り畳めて、コンパクトに保管・使用できる。「おしり洗浄機能」を搭載しているため、これまでの簡易トイレで実現が難しかった「簡易性」と「快適性」を両立させた。  洗浄機能は通常電源(AC100V)以外にモバイルバッテリーでも作動し、屋外など電源が確保しにくい環境でも使える。また、ペットボトルに入れたお湯を使えば温水で洗浄できる。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(9月8-14日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS