アジア太平洋地域の「高齢者ケア・イノベーション・アワード」で、ぐるんとびーが最優秀賞を受賞した。同アワードは今年で8回目を迎え、11月2〜25日にシンガポールで、世界20カ国以上の民間企業・NPOの経営者や投資家などが一堂に会するWorld Ageing Festivalが開催された。
最終日の25日には、アジア太平洋地域の高齢者ケア事業者で優れた業績を上げている企業・団体を表彰するAsia Pacific Eldercare innovation Awardsの最終選考が開催され、その最優秀賞(FACILITY OF THE YEAR-AGEING-IN-PLACE)をぐるんとびーが受賞し、実質アジア太平洋ナンバーワン施設に選ばれた。
この賞は、これまで多くの企業がこのアワードを通じて認知やサービスを拡大していったことから、「アジアにおける高齢者ケアビジネスの登竜門」と言われているという。
ぐるんとぴーは神奈川県藤沢市で小規模多機能型居宅介護や訪問看護、こどもの学校などを運営している地域団体である。
同アワードで、菅原健介代表は幼少期を過ごしたデンマークでの福祉のありかたや、2011年3月11日の東日本大震災の経験から、福祉の基本は「地域を一つの家族」と捉えることだと確信した経験を元に立ち上げたぐるんとびーの理念や活動を紹介した。
また、地域で関わる人全てが責任や思いやりを少しずつ共有し、「ほどほどの幸せ」がある地域社会を作り上げることを目標に、現在取り組んでいる高齢者ケアの分野についてのプレゼンを行なうとともに、地域を家族と捉える観点から、高齢者ケアのみならず、子育てやワーキングマザーを支援する活動にも着手し、地域を大きな家族と捉える活動の将来性についても紹介した。