団地建替創出用地に障害者福祉施設 JKK東京

2020年 10月 29日

サポートハウスココロネ板橋

 JKK東京(東京都住宅供給公社)が旧向原住宅(板橋区)の団地建て替えで創出した用地に11月1日、障害福祉サービス事業所「サポートハウスココロネ板橋」がオープンする。

 サポートハウスココロネ板橋は日常生活介護や生産活動の場、仲間との交流機会の提供など、さまざまな支援プログラムを通して、利用者の個別支援や家族支援を行う複合障害者施設。施設内には地域住民も利用できるカフェが整備される。

 地価が高い東京都内では、施設の整備に適した土地の確保が難しいため、JKKは団地を建て替える際に創出した土地の地代を減額することにより、特別養護老人ホームや認可保育所などの福祉施設を誘致し、高齢者や子育て世帯など多様な人々が安心して暮らすことのできる街づくりを進めている。

 サポートハウスココロネ板橋は、東京メトロ有楽町線などが乗り入れる「小竹向原」駅から徒歩8分の約3000㎡の敷地に建設された。生活介護(定員50人)、 児童発達支援(定員30人)、就労継続支援B型(定員20人)、 短期入所(定員10人)の各サービスを提供し、板橋区発達障がい者支援センターも入居している。運営は社会福祉法人関西中央福祉会が行う。

 JKKでは2007年から32棟840戸の旧向原住宅の再生事業に着手し、計8棟1019戸の一般賃貸住宅「コーシャハイム向原」と「コーシャハイム向原ガーデンコート」に建て替えることで、用地を創出した。

 すでに特別養護老人ホーム、1棟50戸のサービス付き高齢者向け住宅、認可保育所を整備しており、建て替えにより創出した用地に福祉施設を整備する事業の最終フェーズとして、サポートハウスココロネ板橋を建設した。

 JKKは団地再生事業で5施設を整備した実績があり、現在は小金井本町住宅(小金井市)の建て替えで、特別養護老人ホームなどの誘致を計画している。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

自治体向けに「オンライン受診相談サービス」🆕

 KDDIとファストドクターは、KDDIが運営する「スマホdeドック」の付加サービスとして、自治体・企業・健康保険組合向けに「オンライン受診相談サービス」を提供することになり、導入する自治体の第1弾として、香川県高松市で10月1日からサービスを開始した。  スマホdeドックは血液検査セットとウエブサービスを組み合わせ、自宅にいながら一般的な健康診断と同等の検査が行えるサービス。検査結果で「C/D」判定を受けた人を対象に、KDDIからオンライン受診相談の案内メールを送信する。...

がん服薬アドヒアランスの評価で共同研究🆕

 がん研究会有明病院(東京都江東区)とスズケンの子会社コラボプレイスは、同社が開発した服薬管理システム「CubixxDT(キュービックスDT)」を使い、服薬アドヒアランスの評価を行う共同研究を開始した。  服薬アドヒアランスとは、患者が医療従事者の指示や治療計画に基づき治療を受けること。特に薬物治療でアドヒアランスが低い場合、治療効果が十分に得られない可能性がある。  キュービックスDTは、治療薬を充填する専用服薬パックと、データをサーバーに自動送信する専用通信機器で構成されている。...

小児用歩行トレーニングロボ開発 AssistMotion

 信州大学発のベンチャーであるAssistMotion(長野県上田市)は、身長90㎝から着用可能な小児用歩行トレーニングロボット「curara(クララ)」を長野県立こども病院と共同開発した。
 
 同社はリハビリ用歩行トレーニングロボットcuraraの事業を展開している。今回、同病院とともに、脳性まひなどの子どもが使用する小型軽量なcuraraを開発した。
 
 小児は成長により体格の変化が大きいため、Sサイズ(身長115cm~)とSSサイズ(身長90cm~)の2つのサイズを…

据置式手すり新製品を10月発売 マツ六

 据置式手すり「たよレール」シリーズを展開するマツ六(大阪市天王寺区)は、新製品「たよレールUPDATE(アップデート)」を10月に発売する。
 
 立ち上がり動作を考えた「高さ」と「低さ」とし、膝立ち位・端坐位からの立ち上がりに使いやすい高さ(最低55cm)から、立位の補助に使いやすい高さ(最高85cm)までをカバーした。
 
 握っても押上げてもいいように、手すり上段の断面は丸みをおびた逆三角形とした。手すり棒をぎゅっと握ることも…

医療処置が必要な人の大分県内での旅行が容易に

羅漢(福岡県糸島市)が運営する介護職・看護師が付き添い、旅行や外出をする民間救急らかんと、別府・大分バリアフリーツアーセンター(大分県別府市)が業務提携した。らかんと地域の異業種連携は、佐賀県嬉野バリアフリーツアーセンターに次いで2例目となる。 らかんは酸素・吸引・点滴などの医療処置が必要な人にも、介護職・看護師が付き添うことで、安心・安全に旅行ができる「むにたび」を提供している。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(9月30-10月6日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS