JKK東京(東京都住宅供給公社)が旧向原住宅(板橋区)の団地建て替えで創出した用地に11月1日、障害福祉サービス事業所「サポートハウスココロネ板橋」がオープンする。
サポートハウスココロネ板橋は日常生活介護や生産活動の場、仲間との交流機会の提供など、さまざまな支援プログラムを通して、利用者の個別支援や家族支援を行う複合障害者施設。施設内には地域住民も利用できるカフェが整備される。
地価が高い東京都内では、施設の整備に適した土地の確保が難しいため、JKKは団地を建て替える際に創出した土地の地代を減額することにより、特別養護老人ホームや認可保育所などの福祉施設を誘致し、高齢者や子育て世帯など多様な人々が安心して暮らすことのできる街づくりを進めている。
サポートハウスココロネ板橋は、東京メトロ有楽町線などが乗り入れる「小竹向原」駅から徒歩8分の約3000㎡の敷地に建設された。生活介護(定員50人)、 児童発達支援(定員30人)、就労継続支援B型(定員20人)、 短期入所(定員10人)の各サービスを提供し、板橋区発達障がい者支援センターも入居している。運営は社会福祉法人関西中央福祉会が行う。
JKKでは2007年から32棟840戸の旧向原住宅の再生事業に着手し、計8棟1019戸の一般賃貸住宅「コーシャハイム向原」と「コーシャハイム向原ガーデンコート」に建て替えることで、用地を創出した。
すでに特別養護老人ホーム、1棟50戸のサービス付き高齢者向け住宅、認可保育所を整備しており、建て替えにより創出した用地に福祉施設を整備する事業の最終フェーズとして、サポートハウスココロネ板橋を建設した。
JKKは団地再生事業で5施設を整備した実績があり、現在は小金井本町住宅(小金井市)の建て替えで、特別養護老人ホームなどの誘致を計画している。