順天堂大学大学院医学研究科神経学の中島明日香助教らは10月12日、パーキンソン病に対する脳深部刺激療法(DBS)で、世界に先駆けて開発された刺激発生装置「メドトロニックPercept PC」を導入する手術を同大医学部付属練馬病院で行う。
手術は中島助教のほか、下泰司教授、服部信孝教授、脳神経外科学の菱井誠人教授、梅村淳教授らが共同で実施する。
進行期のパーキンソン病では、薬効の持続時間短縮などの理由によりDBSを必要とする患者が多くなる。これまでのDBSでは、脳内に電流を持続的に流す方法がとられていた。今回の機器を使うことで、パーキンソン病で初めて、脳内のバイオマーカーを指標として、脳内の神経細胞活動が異常になった時だけ電流を流すことが可能になる。
順天堂練馬病院では今後、積極的にこの治療方法を取り入れていくとともに、順天堂医院(東京都文京区)でも大山彦光准教授が中心となってこの治療を取り入れていく。