病院が憩いの拠点開設 医療を身近に感じる場に

2020年 9月 14日

 まちだ丘の上病院(東京都町田市)は地域支援事業として、「ヨリドコ小野路宿」プロジェクトを始動する。それに先駆け、10月にコミュニティスペースを併設した訪問看護リハビリステーション「ヨリドコ」を開設する。

 ヨリドコ小野路宿は「あるといいながあるところ。」をテーマに、健康とつながりを地域の人たちと一緒に築いていく、憩いの拠点。古民家を改装した複合施設で、訪問看護リハビリステーションやキッチンスペース、集会所、蔵、菜園などで構成される。施設は10月以降、順次オープンする。

 運営母体であるまちだ丘の上病院は、医学的に地域の人たちの健康に日々向きあっているが、病院は日常的には足を踏み入れにくい場所なので、暮らしの動線にあるとは言えない。そこで、病院の外で医療を身近に感じられる場所が今後は地域に必要だと考え、ヨリドコ小野路宿を開設することにした。

 最初にオープンする訪問看護リハビリテーションは、町田市・八王子市・多摩市・川崎市・相模原市を中心に、利用者の自宅へ訪問し、看護やリハビリテーションを行う。また、緊急時の対応やエンゼルケアなどの自費サービスも提供する。開設に先立ち9月18~20日に内覧会を開催する。

 なお、ヨリドコ小野路宿は国土交通省の「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に選定された。

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 kubell(東京都港区)は武蔵台病院(埼玉県日高市)と共同で「DXによる医師および医療従事者の負担軽減とその効果に関する調査」を行い、ビジネスチャット「Chatwork(チャットワーク)」などのICTツールを活用することで、医師・医療従事者の負担が軽減することを確認した。
 
 生産性向上により入院患者のケアや見守りの時間が増加したことで、医療の品質が向上したことも明らかになった。
 
 同病院では2020年4月から全職員300人がチャットワークを利用しており、22年11月に医療・看護体制の見直しに際し、チャットワークの利用方法をアップデートし、申し送りなど日々の業務連絡への本格活用を開始した。調査は同年10月から24年9月末まで実施した。
 
 まず、以前は医師や看護師、その他スタッフ間での情報共有や勤務交代時の申し送りなどを口頭や電話、紙で行っていたのに対し、院内の主な連絡手段をチャットワークに変更した。
 
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自治体向けに「オンライン受診相談サービス」🆕

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がん服薬アドヒアランスの評価で共同研究

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 同社はリハビリ用歩行トレーニングロボットcuraraの事業を展開している。今回、同病院とともに、脳性まひなどの子どもが使用する小型軽量なcuraraを開発した。
 
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据置式手すり新製品を10月発売 マツ六

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 立ち上がり動作を考えた「高さ」と「低さ」とし、膝立ち位・端坐位からの立ち上がりに使いやすい高さ(最低55cm)から、立位の補助に使いやすい高さ(最高85cm)までをカバーした。
 
 握っても押上げてもいいように、手すり上段の断面は丸みをおびた逆三角形とした。手すり棒をぎゅっと握ることも…

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