JKK(東京都住宅供給公社)は、1950年代後半に整備した小金井市の「小金井本町住宅」の団地再生事業で、高齢者が安心して住めるよう、さまざまな形態の福祉施設などを段階的に整備することを目的とした「小金井本町あんしん住まいプロジェクト」を進めている。
第1弾として高齢者福祉施設「本町けやきの杜」を誘致・開設、第2弾として「カーメスト武蔵小金井」内に「JKKシニア住宅」を竣工、第3弾として「小金井にし地域包括支援センター」を誘致して1月14日に開設した。
小金井本町住宅の老朽化に加え、同住宅があるエリアは小金井市内でも特に高齢化率が高く、入居者だけでなく周辺地域も含めて高齢化への対応が課題となっていた。そこでJKKは住宅の建て替えに伴い、敷地内に高齢者が利用しやすい環境を整えることを計画した。
本町けやきの杜には特別養護老人ホームやグループホームなどの高齢者福祉施設のほか、地域交流スペースを併設し、地域住民も利用できるコミュニティ支援サービス、生活支援サービスを提供している。同スペースでは子ども食堂や認知症カフェなども定期的に開催している。
JKKシニア住宅は高齢者が低廉な負担で住み続けられるよう、バリアフリーや見守りなどにも配慮している。40戸建設し、2023年12月から入居者募集を開始した。
小金井にし地域包括支援センターは高齢者に関する総合相談窓口で、医療・介護・福祉などの観点から相談支援が必要な高齢者は誰でも利用できる。高齢者相談の受け付けや虐待の対応、地域のケアマネージャーの支援など、健康保持や生活安定のための専門的な支援を行っている。