がん研究会有明病院(東京都江東区)とスズケンの子会社コラボプレイスは、同社が開発した服薬管理システム「CubixxDT(キュービックスDT)」を使い、服薬アドヒアランスの評価を行う共同研究を開始した。
服薬アドヒアランスとは、患者が医療従事者の指示や治療計画に基づき治療を受けること。特に薬物治療でアドヒアランスが低い場合、治療効果が十分に得られない可能性がある。
キュービックスDTは、治療薬を充填する専用服薬パックと、データをサーバーに自動送信する専用通信機器で構成されている。
患者が専用服薬パックから治療薬を取り出すと、そのデータが専用通信機器によって自動的に専用サーバーへ送信される。
医療従事者は専用ポータルサイトの管理画面からいつでもそのデータを確認し、リモートで患者の服薬状況を把握することができる。
これにより、医療従事者は在宅での服薬アドヒアランスの状況を把握でき、より適切な 介入による患者のQOLの改善を支援することが可能になる。
悪性腫瘍の薬物治療では、医療従事者は患者の症状を適切に把握し、治療効果の向上のため、服薬の中断や中止が発生しないよう努めることが求められている。
特に外来患者の在宅での服薬アドヒアランスを客観的に把握することは難しい状況があることから、キュービックスDTを開発することになった。