モーションリブ(川崎市)とベルシステム24(東京都港区)は、障害者が自宅にいながら遠隔操作でコーヒー提供を行う「ロボット遠隔操作カフェ」を実現し、障害者の雇用機会拡大を目指す。
東京都の「先端サービス実装分科会プロジェクト」として実施。2024年夏のフィールドテストを経て、25年に本格実施を予定している。
このプロジェクトで、モーションリブは感触制御技術「リアルハプティクス」を搭載したロボットを活用し、障害者向け作業システムの設計・構築・運用などを行う。
ベルシステム24は全国4拠点に設置する「障害者者の運営によるカフェ」での知見を基に、コーヒー豆の挽き方やコーヒーの淹れ方といったコーヒー提供までの各工程のレクチャーを行う。
また、これまで培ってきた障害者雇用のノウハウの提供などにより、障害者向け作業システムの設計・構築をサポートする。
両社は双方の知見を掛け合わせ、障害者の雇用機会の促進を図るとともに、東京都が目指す5Gや先端技術を活用したサービスの都市実装を推進することで、イノベーションを通じた豊かな社会の実現に向けて取り組みを進めていく。
なお、アルハプティクスは市販の電動、油圧、空気圧などのアクチュエーターで適切な力加減をリアルタイムに実現する制御技術。
力加減を伴う遠隔作業、熟練者の力加減を記録した作業再現、物の物理特性をデータ化した感触再現など、力の加減、感触の硬軟を自在に操ることができる。