タカノ(長野県宮田村)は障害児の入浴介助の負担を軽減する子ども用シャワーチェア「SOCOTTO(ソコット)」=写真=を発売した。
防水加工のポリウレタンクッションが優しく体を支え、メッシュを使わないシートなのでカビの発生を抑えることができる。
障害児の介助の中でも、狭い浴室で子どもを抱えながら行う入浴介助は、介助者の負担が大きく、事故のリスクも伴う。
現在、入浴介助のサポート機器として主に使用されているシャワーチェアは、商品の選択肢が少なく、使い勝手やサイズなどに課題がある。
同社は障害児施設の医療従事者と連携し、多くの当事者家族に製品モニターを行い、「安全性」「メンテナンス性」「コンパクト性」を備えるソコットを開発した。
従来品のシートに多く使われるメッシュ生地ではなく、防水加工を施したポリウレタンシートを採用することで、水はけの良さと快適な座り心地を実現した。
ユニットバスの洗い場でも使えるコンパクトな設計となっている。本体部にオプションの脚部を加えた総重量が6kgと軽く、コンパクトに折り畳め、持ち運びも楽だ。
背シート・座シートの3D形状と背角度調整機能により姿勢の安定を促し、横倒れや前ずれしにくくなっている。背の高さ・背角度・大腿部の長さ調整が可能で、身長145cmまでの児童に対応できる。
オプションの脚を使い、座面を高くすることで無理な体勢での介助を回避する。背や座、ヘッドレストをセパレートにすることで、介助者の手が入り、身体の背面側も洗いやすくした。
さらに、緊張による転落・ずれを防ぐため、オプションベルトを用意。体に合わせて取り付け位置が変更できるようになっている。