エス・エム・エスは3月2日、介護事業者向け経営支援サービス「カイポケ」の会員を対象としたスマートフォンレンタルサービス「カイポケモバイル」の利用台数が、提供開始から 3万台を突破したと発表した。
サービス拡大の背景として、特定事業所加算や緊急時訪問看護加算の取得に向けた動きが挙げられる。
訪問介護では利用者情報の伝達、訪問介護員からの報告が要件とされる特定事業所加算があり、訪問看護では緊急時の連絡や訪問依頼に対応する体制を構築していることが評価される緊急時訪問看護加算がある。
これらの加算は業務用モバイル端末を活用することで取得が容易になる。このため、カイポケモバイルの利用台数の伸び率も訪問介護・訪問看護が高く、訪問介護が前年比で1.3倍、訪問看護は1.5倍になったという。
また、カイポケモバイルなら事業者の情報管理対策がされていない端末でのBYOD禁止の対応が可能となる点も、利用台数増の一因となっている。
同社はICTを活用した40以上のサービス・機能を通じて、介護事業者の経営・業務の効率化や働き方改革をサポートするカイポケを2006年から展開している。
カイポケのオプションサービスの1つとして、18年2月から介護業界初のスマートフォンレンタルサービスであるカイポケモバイルの提供を開始した。