関係団体が支援に関し具体策を提案 障害者部会

2021年 4月 26日

108回障害者部会

 社会保障審議会(厚労相の諮問機関)障害者部会は4月23日、第108回会合を開催し、地域における障害者支援、障害児支援、障害者の就労支援などについて、関係9団体からヒアリングを行った=写真

 このうち、地域における障害者支援については、日本知的障害者福祉協会が障害のある本人の意思決定によりサービスが選択できる仕組みとすることの重要性に言及した。

 また、障害者支援施設を地域の中の「暮らしの場」の一形態と位置付け、障害者支援施設の日中活動の場と施設入所支援の場を一層明確化し、それぞれの場の充実を図るなどを提案した。

 障害者支援に関しては、全国手をつなぐ育成会連合会が家庭における養育や保護者支援、児童の最善の利益などに基づき抜本的な見直しが不可欠と指摘した。

 放課後等デイサービスについては、小学生向けと中高校生向けに区分した上で、小学生は放課後児童クラブの利用を原則とし、事業所指定では放課後児童クラブと相互に併設できる仕組みを提案した。

 障害者の就労支援に関しては、全国地域生活支援ネットワークから20 時間未満であっても雇用率へ算定可能とすることや、一般就労しながら就労継続支援事業を利用可能とする考えが示された。

 また、農福連携が言われる中、社会福祉法人では収益目的で新規農地を購入できないため、購入可能として新規参入をしやすくしてはどうか、といった提案がなされた。

 これ以外の各団体も、提示されたテーマに関して現実的・具体的な意見・提案などを提示していた。

このカテゴリーの最新の記事

このカテゴリはメンバーだけが閲覧できます。このカテゴリを表示するには、年会費(年間購読料) もしくは 月会費(月間購読料)を購入してサインアップしてください。

生産性向上などを議論 給付費分科会

 11月30日、第233回社会保障審議会介護給付費分科会が開催され、令和6年度(2024年度)介護報酬改定に向けて「介護人材の処遇改善等」「人員配置基準等」「介護現場の生産性向上の推進」「その他(外国人介護人材、地域の特性に応じたサービスの確保、介護現場における安全性の確保、地域区分)」について議論した。  それぞれの主な論点は以下の通り。...

地域包括診療料の研修要件化で対立 中医協

 中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は11月29日、かかりつけ医による認知症対応力を向上するため、医療・ケアに関する研修を受講していることを地域包括診療料・加算の施設基準の要件とすることについて議論し、診療側委員と支払側委員で意見が分かれた。  診療側委員からは取り組みの重要性を認めつつ、「かかりつけ医認知症対応力向上研修」を修了した医師の配置割合が、全医療機関の3割にとどまっているとの調査結果を踏まえ、ただちに要件化することは実態と乖離しすぎているなどとして反対の意思が示された。...

認知症対応力など議論 介護給付費分科会

 11月27日、第232回社会保障審議会介護給付費分科会が開催され、令和6年度(2024年度)介護報酬改定に向けて「認知症への対応力強化」「感染症への対応力強化」「業務継続に向けた取組の強化等」「LIFE」「口腔・栄養」「その他(高齢者虐待の防止、送迎)」について議論した。  それぞれの主な論点は以下の通り。...

緩和ケア推進へICTで病院間連携を 中医協

 中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は11月24日、緩和ケアなどについて議論を行った。  がん患者などの多様な苦痛に対応する緩和ケアに関する診療報酬のうち、緩和ケア診療加算と外来緩和ケア管理料については、がん診療連携拠点病院で緩和ケア診療加算を届け出ている割合は約8割、外来緩和ケア管理料については約7割に留まっている。...

病院の歯科機能強化など歯科巡り議論 中医協

 中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は11月17日、病院における歯科の機能の評価や障害者・認知症の人への治療など歯科医療について議論した。  この日示された資料によると、回復期リハビリテーション病棟に入院している高齢患者の約8割に口腔機能障害が認められる一方、回復期リハ病棟入院料を算定している病院で歯科を持っているところは、全体の2割程度にとどまっている。...

1週間無料でお試し購読ができます  詳しくはここをクリック

新着記事は1カ月無料で公開

有料記事は990円(税込)で1カ月読み放題

*1年間は1万1000円(同)

〈新着情報〉〈政策・審議会・統計〉〈業界の動き〉は無料

【アーカイブ】テーマ特集/対談・インタビュー

コラム一覧

【アーカイブ】現場ルポ/医療介護ビジネス新時代

アクセスランキング(5月6日-12日)

  • 1位
  • 2位
  • 3位 90% 90%
メディカ出版 医療と介護Next バックナンバーのご案内

公式SNS