社会福祉法人どろんこ会(東京都渋谷区)は5月1日、福島県郡山市に保育所併設の児童発達支援事業所「発達支援つむぎ八山田ルーム」=写真、横浜市に同「発達支援つむぎ新羽ルーム」をオープンした。
どろんこ会グループは、インクルーシブ保育実現のため東京・千葉・埼玉で「認可保育所と児童発達支援事業所の併設モデル」を設置してきた。今回初めて横浜と東北エリアにも展開した。
郡山市の八山田ルームは大きな築山のある園庭と、子どもたちが部屋を自由に行き来できる大きな1つの家で障害の有無で分けずに暮らすことになる。
新羽ルームはどろんこ会グループとして初の横浜市での併設モデル。運営中の認可保育所内のスペースを活用して児童発達支援事業を展開するという、従来にはない取り組みを実現した。
児童発達支援事業所「発達支援つむぎ」では、障害や心身の発達に気がかりのある子どもたちが保育所の子どもたちと共に生活する。同時に、個々の特性に最大限配慮しながら、発達支援の専門士が必要な支援を行っている。
大人が考えたプログラムをできるようにする支援ではなく、「子どものやってみたい」から広がる発達の可能性を大切にしている。畑仕事や田植えや稲刈り、散歩などの戸外体験、音楽やダンス、制作など表現活動の機会を通じ、「ホンモノの体験」ができる環境を子どもたちに提供する。