オリンパスは携帯型軟性内視鏡にカメラ機能を搭載した「エアウェイマネジメントモバイルスコープ」3機種を、3月31日に国内で発売した。
携帯型内視鏡に上下左右に可動する3.5型モニターを搭載し、画像記録を可能にした製品で、気管チューブの留置と確認、気道内の観察、処置を行う。
スコープに「モニター」「LED光源」「バッテリー」を搭載し、「録画機能」も備えた完全スタンドアローンタイプの製品。観察時に周辺機器やケーブルが不要なので、気道内の観察・処置を行う手術室や病棟、ICU、救急部門など、さまざまな場所に持ち運んで使用することができる。
また、スコープに3.5型モニターを搭載しているため、観察と手元操作が同じ視野の中で行える。モニター部分は水平方向に左右各90度、垂直方向に120度可動するので、術者の体勢に合わせた角度の調整や、複数の医療スタッフとの同時観察も可能だ。
さらに、手術前後の気道の状態や気道内出血点、気管チューブの留置位置などを、静止画や動画でSDメモリーカードに記録することができる。
今回発売したのは3機種。「MAF-DM2」は先端部外径3.1mmの細さに内径1.2mmの吸引・送液用管路を、「MAF-GM2」は先端部外径3.9mmで、内径1.5mmの吸引・送液用管路を備えている。一方、「MAF-TM2」は先端部外径5.1mmで、内径2.6mmの大きな鉗子挿通用管路により、吸引や送液だけでなく処置具の挿入が可能だ。
3種類のラインアップにより、外科手術時の気管挿管や、ICUでの気道観察、病棟での喀痰吸引や異物摘出など、幅広い用途で使用することができる。
同社では新製品により、医療現場での多様な気道管理のニーズに対応していくことを目指す。