パナソニックは大同大学の光田恵教授指導の下、ナノイーXの照射による介護環境の臭い(高齢者介護環境臭)と尿臭(パラクレゾール)の脱臭試験を実施し、脱臭効果を確認した。
さらに、日本介護協会の平栗潤一理事長の協力により、介護施設にナノイーX搭載のエアコンと大型空調機を導入したモニター評価を実施し、施設の介護職が臭いの効果を体感する結果を得た。
介護施設の臭い対策は換気や消臭スプレーが主な手段だが、換気だけでは布などの繊維に付着した臭いを脱臭することは困難だ。
逆に消臭スプレーを使った場合、付着した臭いに対しては効果を発揮するが、部屋全体の脱臭を行うのは難しく、臭い対策が介護職の手を煩わせる要因の1つになっている。
そこで、これまでタバコ臭やペット臭、体臭などに対する脱臭効果を検証してきたナノイーXの介護環境の臭いに対する効果検証に加え、実際に介護施設へナノイーX搭載製品を導入してモニター評価を実施した。
高齢者介護環境臭の成分と付着臭として残る成分であるパラクレゾールを模擬臭として検証を行った結果、6段階臭気強度法による官能評価で「60分:弱いニオイ」「120分:やっと感知できるニオイ」と、脱臭効果が認められた。
さらに、介護施設でのモニター評価では、施設の介護職18人全員から、臭いの効果を感じたという回答が得られている。