東京都済生会中央病院は今月からスマホアプリ「MyHospital」の電子診察券機能に再来受付機で使用できる機能を追加した。
これにより、再来受付から会計・院外薬局への処方箋データ送信までをMyHospitalで完結ができるようになった。
MyHospitalは医療系アプリ事業を展開するプラスメディが開発した。診察の待合順番を知らせる機能や処方箋情報を薬局へFAX送信する機能、後払いによるオンライン決済機能などが搭載されている。
同病院では2019年7月1日からMyHospitalを国内で初めて導入し、患者に新たなサービスを提供するとともに、地域医療連携のIT化を推進してきた。
今回、新たな取り組みとして、電子診察券機能を再来受付機で使用できる機能を追加した。
MyHospitalアプリの病院TOP画面に表示される電子診察券を、再来受付機の読み取り部分にタッチすることで受付情報が表示される。
受付終了後に出力される外来基本票をファイルに入れ、診察・検査へ進む。すでに持っている診察券は不要になり、通院の際にかばんや財布から診察券を出すという手間を解消した。
また、診察券を探したり、なくしたりといった問題を解決すると同時に、多くの人が触る診察券を非接触型にすることができた。
将来的には外来基本票も廃止し、診察や検査の各受付で電子診察券のみを使用する非接触型の通院を目指す。