CARESPACE(山形市)は、今月から同市のなでしこ地域包括支援センター圏域で、事業所間のクラウドネットワーク化による介護現場の業務改善に関する実証実験を開始した。期間は12月末まで。
同社はケアマネジャーと介護事業所をつなぐICTプラットフォーム「CareSpace」を運営している。実験では市の協力を得て、電話やFAXからクラウドへの置き換え、ICTツール利用促進への意識改革を行う。
介護業界では要介護者に関する情報共有の主な手段として、電話やFAXが使われている。
このため、電話で連絡が取りにくい、口頭連絡のため情報伝達が不徹底、FAX送受信の過多による業務時間と紙やインクなどの資源の浪費などが課題となっている。
そこで、要介護者の情報を関係する他事業所と一元化することで、正しい情報の共有や引き継ぎ、最適な介護を提供できる仕組みを構築することにした。
業務効率化と業務時間の削減、ICT利用のきっかけをつくることで、今後のICTツール利用の促進を目指す。