フローレンスは子どもが急に発熱した際などに保育士を派遣する「訪問型病児保育」が4月に10万件を達成したと発表した。
子どもの病気が仕事と育児の両立に大きな不安要素であるという課題を解決するため、フローレンスは2005年に日本初の「訪問型病児保育事業」をスタートした。
東京都江東区で6人のこどもレスキュー隊員(病児保育スタッフ)と、当時25歳だった駒崎弘樹代表、数人の学生インターンで始めた事業だったが、子育て中の家庭からの強いニーズを受け、現在は対象エリアが1都3県まで拡大している。
2008年には訪問型病児保育を通して、ひとり親家庭が安定的に働ける環境を提供し、就労と家計の安定を支援するため、「寄付によるひとり親支援プラン」をスタートした。同プランでは、これまでに1400人以上の子どもたちに病児保育を届けている。
コロナの感染拡大により、政府が2020年3⽉に全国公⽴⼩中⾼校の⼀⻫休校の⽅針を⽰した際には、⼦どもの預け先がなくて困っている保護者への緊急⽀援策として、同月、病児だけでなく健康な子どもの預かりを実施した。
さらに、2021年には新型コロナ患者の受け入れ治療に対応している病院・保健センター・保健所などに勤務する医療従事者などの家庭に、無料でシッターを派遣する支援を行ったいる。