データ解析企業のFRONTEO(東京都港区)は、転倒転落予測AIシステム「Coroban」の新機能開発により、医療機関の電子カルテ内にある看護記録に基づく解析に加え、介護施設の介護記録に基づく転倒転落予測の解析も可能になったと発表した。
Corobanは同社が独自開発した自然言語処理AIエンジン「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー、商標:conceptencode)」を活用し、電子カルテに記載された看護記録から転倒転落リスクを予測してアラートを表示するシステム。
2016年に開発に着手し、19年からエーザと医療機関への販売を開始して医療機関での導入が進んでいる。20年1月に特許を取得し、同年3月には日本転倒予防学会推奨品に認定された。
同システムは、これまで解析対象を電子カルテ内の看護記録としてきたが、機能を拡張し、介護施設で記録されている介護記録でも、ほぼ同程度の精度で転倒転落予測が可能となった。