ファストドクターは新型コロナの第6波に向け、神奈川県茅ケ崎市と寒川町の自宅療養者への医療支援を11月1日から開始した。茅ケ崎市医師会の依頼により、救急オンライン診療・救急往診・健康観察を行う。
救急オンライン診療では、医師がテレビ電話で診察する。処方薬は翌日までに宅配され、患者は外出しなくても薬を受け取ることができる。医師が対面診療の必要性を認めた場合は、速やかに往診チームと連携する。
救急往診では医師が自宅を訪問し、診察・検査・処方を行う。必要に応じて在宅での酸素投与やステロイドの投与などで、入院までの肺炎治療を行う。
健康観察については、オンライン診療・往診時に医師がその後の経過観察が必要と判断した場合、ファストドクター内の健康観察センターに常駐する看護師が、1日最大8回電話する。体調悪化の際には速やかに医師と連携し、適切な治療や療養指導を行う。
⾃宅療養者の体調が悪化すると、これまでは保健所などが⼊院調整を行ってきた。しかし、第4・第5波で病床が逼迫した際、入院する必要のある患者が⾃宅療養を余儀なくされるケースが増加したため、自宅にいながら酸素投与などの治療が受けられる体制づくりが求められている。
茅ケ崎市と寒川町は第6波に向け、ファストドクターと地域医療との連携により、24時間の医療提供体制を構築することにした。ファストドクターはコロナ禍で20万⼈以上の発熱患者に対応し、⾃宅療養者へのオンライン診療・往診・健康観察の経験を豊富に持っている。