ワーカーズコープ(労働者協同組合)は横浜・寿町の簡易宿泊所の2階に、デイサービス「横浜中部地域福祉事業所・寿ワーカーズ」を開設した。
利用者のQOLが向上すると見込まれるプログラムを積極的に取り入れ、地域経済の活性化に貢献できる施設になることを目指す。
デイサービスフロア
通常のデイサービススタイルを実施するのではなく、料理をプログラムに組み入れて作って食べたり、フロア内を掃除したりするなど、利用者自らが生きている実感を持って通える場とする。
この地域でワーカーズコープが活動をはじめたのは2016年の春、横浜市から中区自立生活等支援事業を業務委託されたこと。
居住者と交流を重ねる中で、この地を離れられないかつての労働者たちに、心身の機能回復ケアや就労支援など、1人ひとりが自立して生きるためのバックアップを全面的に行なう総合福祉拠点設立の計画を打ち出した。
その最初の取り組みが今回のデイサービスの開設である。同じような試みは大阪・釜ヶ崎地区でも行っている。
ワーカーズコープでは、地域に生きる人々とのコミュニケーションを深め、その地域に求められているものが何かを知り、必要な事業を起こすことで課題解決を目指す取り組みを全国各地で展開している。