医療・介護・福祉分野を対象としたロボティクス技術の研究開発を行っているaba(千葉県船橋市)は、高齢者の排泄臭気の分析と、それによる体調予期の研究開発を開始した。
高齢者の排泄臭気から体調を予期し、疾病や感染症の早期発見を実現することを目指す。
排泄ケアシステム「Helppad」
介護施設利用者の排泄臭気の回収・分析を通して、尿や便に含まれる高齢者特有の臭気成分を特定し、排泄センサーの新規開発やアプリケーションサービスの新機能開発にも取り組む。
同社の排泄ケアシステム「Helppad(ヘルプパッド)」は、3大介護の1つである排泄介助の業務負担軽減や、介護施設利用者へのケアサービス品質向上を目的として、パラマウントベッド(東京都江東区)と共同開発した。
介護機器を身体に装着することなく、ベッドに敷くだけで排泄を検知でき、蓄積されたデータを利活用して排泄パターン表を自動作成する機能も備えている。
なお、今回の研究は花王感覚科学研究所の協力を得て行っている。