全国老人福祉施設協議会(全国老施協)は、4月から新たに始まる科学的介護情報システム(LIFE)の使い方を分かりやすく解説した「LIFE活用ポータルページ」=写真=をホームページに開設した。
LIFEについて全国の介護事業者から寄せられている疑問に対し、厚労省通知を先取りした情報を活用しながら分かりやすく解説したQ&Aも設けている。
LIFEは介護施設・事業所で行っているケアの内容・計画や利用者の状態などを、インターネット上の公式サイトから一定の様式で入力すると、その結果が厚労省で分析されてフィードバックされる仕組み。介護施設・事業所では、これを活用してケアの質の向上に取り組む。
厚労省は介護サービスの利用者に対し、ケアと効果の関係についてのデータを収集して、科学的なエビデンスに基づいて「科学的介護」を推進しており、昨年5月からCHASEを構築して、介護データの収集分析の取り組みを開始。CHASEをリハビリのシステムであるVISITと統合し、4月からLIFEとして運用を始めることにした。
2021年度の介護報酬改定には、LIFEの活用を要件とする加算も含まれているため、介護事業者にとってLIFEへの取り組みが急務となっている。
現時点では、LIFEの仕組みの細部についてはまだ明確になっていない面もあるが、全国老施協はさまざまな角度から情報収集を進め、ホームページ上で公開して介護事業者に広く提供することにした。