広島で障害者福祉サービスの事業所「サブカルビジネスセンター」を運営するあるふぁおめは5月、仙台市に「サブカルビジネスセンター仙台」をオープンする。
サブカルビジネスセンターは障害者を対象に、サブカルジャンル系の仕事を用意し、その就労を支援していく障害者就労継続支援B型事業所である。
同センターが「サブカル」として定義しているのは、アニメやマンガ、イラスト、ゲーム、声優、コスプレ、Youtuber、Vtuberなど「ちょっとオタクな文化」を指す。障害者のオタクな知識や技術、情熱を傾けられるものをビジネスに変えていくのが同センターの目的だ。
障害者の持つセンスや才能を、同センターのスタッフがビジネスの形へと昇華し、実現していく。
同センターの技術指導員はアニメーション・ゲームなどの技術専門学校の教員経験者で、技術指導の知識や経験を障害者に「無料」で教えることができる。
障害者はこれまで、「絵は好きだが、絵を売る方法がわからない」や「声優をやってみたいが自信がない」など、障害を理由にあきらめていた。同センターでは障害者の持つ可能性を見出し、技術スタッフがビジネスコンテンツとして商品化して、ビジネスモデルを構築する。
また、同センターはテレワークによる障害者就労継続支援も進め、仙台をその拠点とすることを予定しており、重い障害により在宅ワークを必要とする人の利用も期待している。