コニカミノルタQOLソリューションズは、AI搭載シフト自動作成サービス「miramos(ミラモス)」の病院向け製品の提供を開始する。
miramosは、スマートフォンで収集したスタッフの希望休日や組み合わせ、夜勤などの勤務形態、人員基準や加算の要件など、複雑・多岐にわたる条件をもとに、特許出願中の技術を使い、AIがシフトを作成するクラウドサービス。
独自のAI技術により、手直しの作業を最小限に抑え、高い精度のシフトを自動作成する。何度も作り直す必要がなく、シフト作成を担当するスタッフの作業時間を約8割削減。昨年11月から入所型介護施設向けを提供している。
今回、病院向けに改良を施したことで、平日と土日祝日でのルール変更、行政への提出が求められる「様式9」(入院基本料等の施設基準に係る届出書添付書類)への出力、専門職の配置基準のチェックなど、医療現場特有の課題に対応することができるようになった。
スタッフはスマートフォンから、思い立ったタイミングで自宅からでも簡単に希望休日を申請でき、メモ欄で細かな要望も伝えられる。申請内容は自動で集計され、未申請者へのリマインドも自動化した。これにより、シフト作成担当者の負荷を大幅に軽減する。
病院が行政に提出する様式9に準拠したフォーマットでの出力が可能で、手作業による転記作業を削減し、業務効率化とミス防止を実現した。
人員基準や加算の要件に対して、シフトから現状の配置人数を自動でチェックし、人員基準を満たしながら、柔軟なシフト作成が行える。
1カ月単位のシフト作成に加え、4週8休でのシフト作成、土日祝日と平日での異なるルールの設定、祝日と土日で休みの記号を変えるなど、病院固有の要望にも対応している。