TOSEI(東京都品川区)が販売するスウェーデンのエレクトロラックス・プロフェッショナル製の介護現場向け小型汚物除去機「汚物ミニ」=写真=が、2025年度グッドデザイン賞のベスト100に選出された。
介護・医療現場における汚物処理を設置性・衛生・運用の3点から再設計したことが評価された。
100V電源を使用。専用ドラムを搭載した小型業務用設計とすることで、汚物除去機をコンパクト化した。これにより、家庭用洗濯機の替わりに設置して使うことができる。
細かく粉砕した汚物をスムーズに排出する特殊構造に加え、独自の回転制御により選択前の手洗いをドラム内で再現した。耐久性も家庭用洗濯機の約6倍となっている。
日本の介護医療現場では、多くの場合家庭用洗濯機が使われており、便や尿が付着した衣類は介護スタッフが手洗いや薬剤漬け込みで処理している。強い臭いや中腰での作業は肉体的・精神的に大きな負担となるだけでなく、感染リスクも伴う。
汚物ミニは汚物処理を完全自動化することで、介護スタッフをこうした作業から解放することを可能にした。