ノバケアとコニカミノルタは、ノバケアの自立支援介護リハビリAIとコニカミノルタの「HitomeQ(ひとめく)ケアサポート」のシステム連携を進める。
この連携により、病院や介護施設のリハビリ室・検査室でのADL評価のみで策定するリハビリプランから、テレビやテーブルなどのADL阻害要因が共存する実際の生活空間でのADL評価に基づくリハビリプランを策定することが可能になる。
自動アセスメントとそれに基づくケア・リハビリ計画の策定は、介護施設や病院のリハビリでのDXにつながり、大幅な効率化を実現することが考えられる。
ノバケアは誰がリハビリメニューを作成しても高い効果が得られるよう、自立支援介護リハビリAIを開発してきた。
利用者のADL評価の指標であるバーセルインデックス(BI)を入力することで、最適なリハビリメニューの提案と、リハビリメニューを実施した際に到達するADLの予測を行う。
これにより、リハビリの実施によって利用者が得られる、近未来の生活像も具体化し、利用者のリハビリへの意欲を高める効果も期待できる。
HitomeQケアサポートは居室の天井に備え付けた行動分析センサーで入居者の行動を解析し、介護スタッフのスマートフォンに映像とともに通知する。
転倒事故発生時のエビデンス映像の自動記録、ケア実施後すぐにスマートフォンで簡単入力できるケア記録などの機能を備えている。
さらに、コニカミノルタは天井の行動分析センサーの映像を画像処理することで、毎日24時間、入居者の居室内での行動を数値化して蓄積するとともに、ベッド周りの姿勢推移から歩行や移乗といった身体機能のアセスメントを自動で行う機能を開発した。
これにより、歩行速度や活動量といった行動指標を日常的・連続的にとらえて比較したり、アセスメント結果の推移を確認したりすることで、生活空間における小さな変化を発見できる。