情報一括管理などファストドクターに新ツール

2022年 5月 25日

 医療機関の24時間体制を支援する「ファストドクターfor Medical」を提供するファストドクターは、同サービスを利用する医療機関との患者情報や診療情報の連携を、オンライン上で円滑に行うためのウェブツール「クリニックポータル」の提供を開始した。

 同ツールからファストドクターに往診や看取り、医療相談などを依頼でき、依頼患者の申し送り、依頼案件の進捗状況のリアルタイムでの確認、対応完了後の報告の受領、対応した医師などの勤怠閲覧などを、ワンストップに行うことができるようになった。

 ファストドクターfor Medicalは、日中の診療はかかりつけ医が担い、夜間・休日の時間外の対応はファストドクターが代行することにより、医療機関は負担感なく24時間365日体制を整えることができるサービス。

 医療機関が24時間体制を複数の医師によって構築しようとすると、医師や看護師、運転手といった人材の確保が必要になる。ファストドクターfor Medicalを活用すれば、人件費を大きく抑えることができる。

 さらに、人材採用で採用・教育・人材管理にかかる見えないコストも発生することになるが、業務のアウトソースによりそうしたインフォーマルコストを抑える効果も期待できる。

 クリニックポータルの特長は「患者情報の一括管理」「依頼案件の進捗ステータス可視化」「死亡診断書・死体検案書の作成補助」「勤怠実績の確認」が行えること。

 患者の主病名、内服薬、治療経過のショートサマリ、ACPの内容などの診療情報をクリニックポータル上で一括管理。依頼案件の進捗状況がリアルタイムで確認でき、対応終了後も速やかに報告書を閲覧できるようにした。

 死亡診断書・死体検案書が必要となる案件については、代診医に細かく指示が出せるサポート機能を搭載。ファストドクターの紹介により勤務した医師や運転手などの勤怠情報が閲覧でき、月次で一括ダウンロードする機能なども搭載し、医療機関側での労務管理にも役立つようにした。

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