社会福祉法人善光会の宮本隆史理事はこのほど、スマート介護プラットフォーム「Smart Care Operating Platform(SCOP)」の開発により、内閣官房主催「第5回日本医療研究開発大賞AMED理事長賞」を受賞した。
介護ロボットのメーカーの枠を超えたクラウド型介護ロボット連携プラットフォームの開発により、介護業務の効率化と質の向上が期待されることが評価された。
SCOPは介護業界で初めて他社連携を可能としたクラウド型介護ロボット連携プラットフォーム。介護施設職員の業務負担軽減とサービス品質向上を目的に、介護業務を支援するさまざまなアプリケーションで構成されている。
複数の介護ロボットの情報を一括管理し、アプリ上からの同一操作でさまざまな介護ロボットを使うことができる。
また、日々の介護記録などの情報をデータベースに集約して一覧化することで、職員間でのリアルタイムの情報共有や引継ぎなどを可能にしている。
現在は複数のロボット介護機器のインターフェースを統合する「SCOP Now」と、職員の記録・申送り業務負担を削減する介護記録アプリ「SCOP Home」のサービス提供を行っている。
今後は介護にかかわる人々を結びつけ、業界全体として介護現場の業務負担軽減とサービス品質の向上につながるプラットフォーム形成に向け、連携機器を拡大していく。
日本医療研究開発大賞は医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例の功績を称えることで、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者らのインセンティブを高めるために実施されている。