FUJI(愛知県知立市)の移乗サポートロボット「Hug T1-02」=写真=が「第9回ロボット大賞」で、介護・医療・健康分野の最高位である厚生労働大臣賞を受賞した。
ベッドから車いす、車いすからトイレといった座位間の移乗動作や、脱衣場での立位保持をサポートする。
移乗の際、高齢者がHugへ寄りかかり、介護者が「たつ」ボタンを押すことで、立ち上がることができる。力仕事を Hug に任せることにより、介護者は高齢者のケアに注力できる。
今回受賞した製品は、従来モデルからデザインを一新し、価格・操作・装置重量を改善して、使い勝手の良い製品となっている。特に重量は35kgで、従来に比べ半減した。
幅広い体格の人に対応しており、ワンタッチでバッテリーを交換できる。介護施設・在宅介護両面での活躍を想定している。
1人で立ち上がることが困難な高齢者の生活で、移乗する機会は多いため、抱えあげ動作を行う介護者の身体的負担は大きく、腰痛の発生や離職が大きな課題となっている。こうした課題を解決するため、同社は移乗サポートロボットを開発した。
ロボット大賞は厚生労働省など6省庁と日本機械工業連合会の共催で実施しており、特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用、研究開発、人材育成の取り組みなどを表彰する。