ワイズマン(盛岡市)とエコナビスタ(東京都千代田区)は3月30日、それぞれが展開する介護事業所向け請求システムと見守りシステムを連携し、記録を自動化する製品の販売を開始した。
連携により、ベッドセンサーが職員に代わって心拍数・呼吸数を決められた時間ごとに自動記録し、夜間巡視作業を大幅に削減。コールが鳴る前に利用者の急変に気付けるため、介護事故を未然に防ぐことができる。
活動や睡眠のデータに基づいたケアを行うことでケアの質を向上する。見守りシステムの情報を記録システムに転記するなどの手間や、転記ミスのリスクを減らすことにより、 記録業務を効率化できる。
両社は昨年7月からワイズマンの 「ワイズマンシステムSP」と、エコナビスタの「ライフリズムナビ+ Dr.」の業務提携を進めていた。
ライフリズムナビ+ Dr.は大阪市立大学医学部疲労医学講座と共同開発し、東京睡眠・ 疲労クリニックが監修している、体調の急変や事故を未然に防ぐために開発された次世代の見守りシステムである。
センサーマット・人感センサー・温湿度センサーからの情報をパソコンやスマホで見える化することで、1 日の変化だけでなく、 1カ月単位の変化も一目で分かる。
また、監修元のクリニックで同機器からの生体・生活・環境情報を1分ごとに24 時間自動受信し、その情報を基に医師が毎月作成する「健康アドバイスレポート」を提供している。
一方、ワイズマンシステムSPは介護施設・事業所や、障害者施設・事業所の業務をサポートする介護・福祉ソリューションで、ICT化による業務の効率化や情報管理などを支援している。全国で4万4000件以上の実績があり、トップシェアを占めている。