補聴器の製造・販売を行っているソノヴァ(スイス)の日本法人ソノヴァ・ジャパン(東京都品川区)は、補聴器ブランドであるフォナックの新製品「オーデオ・インフィニオ・スフィア」を発売した。
独自に開発した世界初となるサウンドプロセッシング専用チップ「DEEPSONIC」と、処理能力を大幅に向上させた「ERA」チップを搭載した。
DEEPSONIC は450万個ものディープ・ニューラル・ネットワークによるAI処理により、言葉と雑音を分離して10dBの差を設けることで、騒音の中でもまるで言葉が浮き上がってくるように鮮明に聞こえてくる。
通常の補聴器では話していると対面しないと言葉がよく聞き取れないが、DEEPSONICにより上下左右のどの方向からの言葉でも聞き取れ、グループでの会話も容易になった。
また、Bluetooth対応機器と接続でき、ERAにより、最大 6 倍の送信パワーを実現したことから、従来以上に途切れない安定したハンズフリー通話が可能になった。スマートフォンをポケットに入れたまま、電話で話をすることもできる。
Bluetooth接続環境下なら、紛失してもすぐにその場所を特定。塩分や塩素も耐性があるため、海やプールでも使うことができる。
先行販売した欧米では売れ行きが好調とのことだが、価格が高めであることから、購入者の対象としては比較的高所得者を想定している。